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<ア>

R&D【Research and Development】
企業や研究機関などにおける「研究開発」の事。プロダクトカンパニー(メーカー)においては、「製造」「販売」と共に、事業を構成する三要素のひとつ。
「研究開発活動」によって創出された技術・ノウハウを経営資産化したものが、知的資産(非技術を除く)と呼ばれる。

 

IOWN(アイオン)構想【Innovative Optical & Wireless Network】
NTTが2030年の実現を目指して検討が進められている新たな情報通信基盤の構想のこと。
IOWNは次の3つの主要技術分野から構成されている。

①オールフォトニクス・ネットワーク【APN: All-Photonics Network】<情報処理基盤のポテンシャルの大幅な向上>
発信元から受信先まですべての通信を「光」でつなぐネットワーク技術。従来は、伝送の途中、ルータなどによって、複数回にわたって光信号と電気信号の変換を行う必要があった。AFNにより、現状よりもはるかに高品質・大容量・低遅延、かつ低消費電力の通信が可能になる。

②デジタルツインコンピューティング【DTC: Digital Twin Computing】<サービス、アプリケーションの新しい世界>
現実世界を構成するモノや人などをサイバー空間に再現し、それらを組み合わせて高度なシミュレーションを行う技術。

③コグニティブ・ファウンデーション【CF: Cognitive Foundation】<すべてのICTリソースの最適な調和>
クラウドやネットワークサービス、ユーザーのICTリソースなどの管理・運用を一元的に、迅速かつ柔軟に行う仕組み。

 

アセットアロケーション【Asset allocation】
資産分配のこと。資産を国内外の株式や債券、短期金融商品などに配分すること。
一般的に投資信託の投資目的等をもとに、投資環境や投資対象の分析を行いで資産配分比率を決定することが多い。

 

アントレプレナーシップ【entrepreneurship】
企業家精神のこと。新しい事業の創造意欲に燃え、高いリスクに果敢に挑む姿勢。
「コントロール可能な資源を超越して機会を追求すること」と定義されることもある。

 

<イ>

ESG
環境(Enviroment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の頭文字を取った用語。企業の長期的な成長の為に必要とされる3つの観点で、企業の株主である機関投資家の間で重要視される要因。投資の意思決定の際に、従来の財務情報だけでなく、ESGも考慮にいれる手法は、「ESG投資」と呼ばれている。

 

イニシャルコスト【initial cost】
新新規事業を立ち上げたり、新しい設備や機械を導入したりする際に稼働するまでに必要となる費用の事で、初期費用ともいわれる。導入する設備や機械の他、設計費用、技術開発費用、運搬費用、工事代金、設置費用なども該当する。

 

Information wants to be free.
Information also want to be expensive.

1984年に最初に開かれたハッカーズ会議で未来学者のステュアート・ブランドが議論の中で言ったセリフ。前者は、「情報は解き放たれたがっている」という意味と、「情報はただで流通されたがっている」という両方の意味をかけた言葉。後者は、「技術が情報の流通を限りなくタダにしていく一方で、複雑化する社会の中人々の将来の生活設計をよりよくするような洞察を含んだ情報は、逆に価値が増す」という意味合いで使用された。

 

<ウ> 

うるう秒
地球の自転に基づく「天文時」と原子時計に基づく「原子時」のわずかなズレを修正するために挿入される時間。数年に1度、世界共通の標準時である「協定世界時」の1月1日か7月1日の午前0時直前(日本時間では1日の午前9時直前)に世界同時に挿入される。
2015年の7月1日には日本時間午前8時59分59秒と午前9時00分00秒の間に午前8時59分60秒が挿入された。

 

<エ>

ADHD【Attention-deficit hyperactivity disorder】
注意欠陥多動性障害とも呼ばれる。「不注意」集中力がない・気が散りやすい、「多動性」じっとしていられない・落ち着きがない、「衝動性」 順番を待てない・考える前に実行してしまうといった3つの要素がみられる発達障害の一種。
ADHDはこれらの要素の現れ方の傾向が人によって異なり、「不注意優勢型」「多動性・衝動性優勢型」「混合型」の3つのタイプに分類される。

 

API【Active Pharmaceutical Ingredient】
医薬品原薬。医薬品の成分の中で目的とする効果を示す化学成分。医薬品の有効成分のこと。

 

エクソソーム【Exosome】
細胞から分泌された脂質二重膜で形成される直径40nm~100nm程度の小胞。
生体では唾液、血液、尿、羊水、悪性腹水等の体液中で観察され、培養細胞からも分泌される。

 

エンジェル税制
ベンチャー企業への投資を促進するため、一定の条件を満たす未上場のベンチャー企業に対して、個人が投資した場合に、投資時点と株式売却時点のそれぞれで、税制上の優遇措置を受けることができる制度。

 

エレクトライド
正イオンと負イオンが規則的に配列して構成されているイオン結晶の、負イオンを電子に置き換えた物質のこと。

 

<オ>

オーバーツーリズム【Overtourism】
観光地が耐えられる以上の観光客が押し寄せる状態(過剰な混雑)のこと。観光客の絶対数が増えたにも関わらず、インフラにかかる負担などがまかないきれず、経済的に損になってしまったという負の側面をもつ。

 

恩顧主義 【Clientelism】
人から受けた好意に対してはお返しをするという社会的交換の一種。
政治学の概念では権力者が自分の有力支持者に対して恩恵のある政策や事業を行い、有力支持者からは見返りに政治献金等の見返りを受ける政治手法のこと。

 

オンボーディング【on-boarding】
「機内」や「乗船」という意味の「on-board」から派生して生まれた造語。
企業が新たに採用した人材(新卒社員や若手社員だけでなく、中途社員やプロフェッショナルなどの新規社員全て)が一日も早く戦力化し、組織全体との調和を図ることを目的とした一連のプロセスを意味する。
その他、企業が提供するサービスなどの新たなユーザーとなった顧客に対し、そのサービスで得られる体験の満足度を高め、継続的な利用を促すための一連のプロセスもオン・ボーディングと呼ばれる。

 

オペレーション・ツイスト 【Clientelism】
「ツイスト・オペ」とも呼ばれ、中央銀行が長期証券の買い操作と短期証券の売り操作、あるいは長期証券の売り操作と短期証券の買い操作を同時に行うことにより、通貨の供給量(資金量)は基本的に変えずに、長・短金利を逆の方向に動かす市場操作のこと。市場操作(オペレーション)とは、中央銀行が民間金融機関との間で国債などの金融資産の売買を通じて金融市場の資金量を調整すること。

 

<カ>

確率共鳴 【Stochastic Resonance】
信号に雑音(ノイズ)を加える事である確率の下で信号が強まり反応が向上する現象。閾値(検出できる限界の強度)未満に信号にノイズを加えると合成された波形が、値閾値を越えて検知できるようになる事。 

 

可処分所得
労働の対価として得た給与やボーナスなどの個人所得から、支払い義務のある税金や社会保険料などを差し引いた残りの手取り収入のこと。
個人が自由に使用できる所得の総額で、個人の購買力を測る際の一つの目安とされる。

<キ>

ギグワーカー【Gig worker】
独立業務請負人、オンラインプラットフォーム労働者、契約事務所労働者、オンコール労働者、および臨時労働者 の総称。オンデマンドの企業と労働契約を結び、企業の顧客にサービスを提供する労働者のこと。

<ク>

 

<ケ>

 

<コ>

 

 

<サ>

 

<シ>

CDO 【Chief Digital Officer】
「最高デジタル責任者」のこと。企業全体のデジタルの活用状況を俯瞰し、組織のデジタル変革を経営の視点で推進する役割を担う。

 

新電力
「小売電気事業者」として経産省に登録申請を受けている会社の中で「一般電気事業者(従来からあった大手電力会社)」を除く会社のこと。2016年4月に電力の小売りが全面自由化されたのをきっかけに増え、2021年2月時点で約700社ある。

<ス>

 ストーリーテリング
伝えたい思いやコンセプトを、それを想起させる印象的な体験談やエピソードなどの物語を引用することによって、聞き手に強く印象付ける手法のこと。

 

SPAC【Special Purpose Acquisition Company】
IPO(新規上場)の際に用いられる手法で、買収を目的に設立された会社のこと。SPAC自体では事業を行わないことから「空箱」上場とも呼ばれる。

 

<セ>

ゼロエミッション船
温室効果ガス(GHG)を排出しないのエコシップのこと。

 

<ソ>

ソーシャルボンド
社会的課題に取り組むプロジェクト(ソーシャルプロジェクト)の資金を調達するために発行される債券のこと。
金融の世界では、ICMA【International Capital Market Association】(国際資本市場協会)が定めたソーシャルボンドの定義とソーシャルボンド原則に則って発行され、第三者評価機関からソーシャルボンド原則の4つの要素(調達資金の使途、
プロジェクトの評価と選定のプロセス、調達資金の管理、レポーティング)に適合していることが確認されたものをソーシャルボンドと呼ぶ。
ICMAは、スイスに本部を置く国際債券市場に携わる関係者の自主規制団体で、世界約60カ国の発行体、発行市場・流通市場取引仲介業者、アセット・マネージャー、投資家、資本市場インフラ運営者等500以上の会員を擁する団体。

 

ソトアサ族
朝食を外食で済ませる人達のこと。

<タ>

第3のミルク
アーモンドやオーツ麦、ココナツ、カシューナッツ、米、麻など植物由来の原料を使って作った牛乳の代替飲料。原料を細かく砕いて裏ごしをしたり、酵素を加えて糖化した後に水を加えたりして作る。常温保存が可能。

 

ダイレクト・ディーリング【Direct Dealing】
ダイレクト・ディーリングは、外国為替取引やコール取引などの銀行間取引において、銀行同士がブローカーや電子ブローキングを通さずに直接取引すること。
第三者を経由しないことから手数料を節約することができると共に、比較的大きな金額を一度に取引することが出来る。

<チ>

 

<ツ>

 

<テ>

ディープテック
大学や研究機関で長期間かつ多額の費用をかけて研究開発された技術(眠っているような技術)を基に、世の中の生活スタイルを大きく変えたり、社会の大きな課題を解決したりする技術のこと。

 

ディープフェイク【Deepfake】
「深層学習(deep learning)」と「偽物(fake)」を組み合わせた混成語。人工知能にもとづく人物画像合成の技術を指す。

 

DES【Debt Equity Swap】
Debt(債務)と Equity(資本)をSwap(交換)するという意味。債務と交換に株式を発行すること。 

 

デカフェ【decaffeinated】
本来カフェインを含有する飲食物からカフェインを取り除いたり、通常ならカフェインを添加する飲食物に添加を行わないもののことで、一般的にはカフェインレス・コーヒーのことを指すことが多い。(お茶や炭酸飲料も場合もある。)

 

デジタルトランスフォーメーション【Digital transformation】
「ITの浸透により、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という概念のこと。
ビジネス用語としては、「企業がテクノロジーを利用して事業の業績や対象範囲を根底から変化させる」という意味で用いられる。

 

デュアルユース
政治、外交、輸出管理において、平和及び軍事、両方の目的に使用できるテクノロジーで、軍民両用(技術)とも呼ばれる。

<ト>

トータルリターンスワップ【Total Return Swap】
原資産のキャピタルゲイン・インカムゲインなどを全て含むリターンと事前に取り決めた金利を交換する取引。

株価のリターンや配当などの原資産から生まれた全てのキャッシュ・フローと、固定金利や変動金利を交換する。全てのリターンを支払う者をトータルリターンペイヤー(Total Return Payer)、受け取る者をトータルリターンレシーバー(Total Return Receiver)と呼ぶ。

トータルリターンペイヤーが保有する原資産のリスクをヘッジするために用いられ、トータルリターンレシーバーは、原資産を保有することなく原資産からのリターンを得られるため、ファンドなどがより多くの資産をポートフォリオに組み込む際にも用いられる。

 

<ナ>

 

<ニ>

 

<ヌ>

 

<ネ>

ネルンスト効果【Nernst effect】
電気伝導を許容する試料が互いに垂直な磁場および温度勾配を受けたときに観測される熱電(熱磁気)現象。電場は両者に垂直に誘起される。

<ノ>

 

<ハ>

バイ・アメリカン法【Buy American Act】
米国で国内産業の保護・生産奨励を目的として、自国製品の優先購入などを義務付けた法律。大恐慌下の1933年に政府調達などで国内製品を優先採用するよう義務付けたのが最初。
2009年2月に成立した米国の景気対策法では、公共事業などに米国製の鉄鋼製品の購入を義務付けるバイアメリカン条項が盛り込まれた。

 

橋渡し研究【translational research】
主に医学や生物学における基礎研究の成果の中から有望な知見を選び出し、通常の医薬品や医療機器の開発に要する試験物製造から臨床研究に至るまでの工程を一体的に捉えた開発戦略を策定し、効率的、効果的に日常医療へ応用していくまでの一連の研究過程。

 

バッドバンク【bad bank】
金融危機に際して設立され公的資金を使って金融機関の不良債権を買い取る資産管理会社のこと。事業を継続するグッドバンクと、清算される資産を保持するバッドバンクに新旧分離を行い、金融システムの維持を目指すときに用いられる。

 

<ヒ>

標準責任準備金制度
生命保険会社が顧客への将来の保険金支払いに支障が生じないように資金を積み立てる仕組みで、契約者の保護を強化するため1996年の保険業法改正で導入された。長期間にわたり運用する終身保険や養老保険、定期保険など主要な保険商品が対象。

金融庁が示す「標準利率」をもとに積立額を算出され、保険会社は準備金を積み増した場合、会計上は費用として計上する。

 

<フ>

フィデュシャリー・デューティー 【Fiduciary duty】
直訳すると「受託者の忠実義務」。信認を受けた者が履行すべき義務のことで、「受託者責任」と訳される。元々は、受託者が委託者に対して負う義務を指す概念であり、受託者が委託者の利益を第一に考え、裁量権の乱用を防止するもの。

 

VUCA(ブーカ)
Volatility(変動性・不安定さ)、Uncertainty(不確実性・不確定さ)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性・不明確さ)という4つのキーワードの頭文字から取った言葉で、近年では激変する現代社会を指して使われることが多い。VUCAは、もともと1990年代にアメリカの軍事領域において用いられてきた言葉で、「予測不能な状態」を意味する。

 

ブルーウェーブ
米国の政治用語において「民主党が圧勝」すること。大統領選も民主党候補が勝利し上院と下院も民主党が過半数を閉める状態のこと。アメリカの政党には「色」があり、民主党が青、共和党は赤であることから。

 

<ヘ>

ペイロールカード
ペイロールカードとは、給与の支払い先として用いられるカードのこと。プリペイドカードの一種で、カードを使って買い物ができる他、現金を引き出すことも可能。

<ホ>

ポートフォリオ【Port folio】
金融商品の組み合わせの事で、特に具体的な運用商品の詳細な組み合わせを指す。
「ポートフォリオを組む」とは、どのような投資信託を購入しようか、株はどの銘柄で何株ほど持つか等の検討をするという意味。
もともとの語源は、紙ばさみや書類入れという意味で、欧米では紙ばさみに資産の明細書を保管していたことが言葉の由来。

 

<マ>

マイナポイント
マイナポイントは2020年7月〜2021年3月に実施されたマイナンバーやキャッシュレス決済の普及促進を目的とした国の消費活性化策のひとつです。クレジットカードや電子マネー、QRコード決済などのキャッシュレス決済サービスとマイナンバーをひも付け、チャージまたは決済すると25%(最大5000円分)が還元されました。 

 

マイナンバー
マイナンバー法(行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律)に基づいて日本国内に住民票を有するすべての個人に割り当てられる「個人番号」の通称で、コンピューターが住民票コードを変換して作成した12桁の番号。
ゾロ目の数字や、123456789012といった分かりやすい数字は最初から選ばれないようになっていて、家族でも全くのバラバラの数字である。
 

 

<ミ>

 

<ム>

 

<メ>

メトリクス
様々な活動を定量化し、その定量化したデータを管理に使えるように加工した指標のこと。何かしらデータを収集して、そのままの形ではなくて、計算や分析を加えてわかりやすいデータ(数値)に変換したもの。

 

<モ>

 

<ヤ>

 

<ユ>

 

<ヨ>

 

<ラ>

ランニングコスト【Running cost】
設備や建物を維持するために必要となるコストのこと。光熱費や保守点検費、消耗品費などの定期的に必要となるコストのこと。

 

ランフラットタイヤ【Run flat tire】
パンクして空気が抜けた後でも100km程度は走行する事が出来るタイヤ。利点は、パンク直後の事故を防げる、スペアタイヤの搭載が不要などの点である。欠点としては、乗り心地が悪い、重量増によるバネ下重量の増加、流通量が少なく価格が高いといった点がある。

 

<リ>

リストラクチャリング【Restructuring】
成長戦略の中で不採算部門の事業縮小や撤退、統廃合といった不採算事業などの整理と共に、成長事業や高収益事業へ経営資源を集中することを指す。リストラクチャリングの是非の判断はキャッシュフローの最大化が判断基準となる。
日本では、「リストラ」と省略して、主に人員削減や事業縮小というダウンサイジングの意味で用いられ、事業の再構築や成長事業への資源集中は「リストラ」と分けて述べられる事が多い。 

 

<ル>

 

<レ>

レジリエンス【resilience】
「精神的回復力」「抵抗力」「復元力」「耐久力」などとも訳される心理学用語。
従来の強さ=「タフネス」に対してしなやかな回復力=「レジリエンス」という概念。失敗や挫折、逆境に対して、その経験を糧に回復して成長する回復力のこと。

 

レメディ・チケット
アマゾンで実行されている「優先順位」のつけかた。「Remery Ticket(レメディー(療法)・チケット)」と呼ばれる「切符」を使って、起きている事故、不具合の「手当て」をどれくらい急ぐべきか、順番をつけをし、レメディー・チケットが切られると、メールで通知が届く。チケットを切る者は、起きている不具合の緊急性、重要度によって「セブ(severity=重要度)1」から「セブ6」まで、数字をふり、重要度最高である「セブ1」は、CEOにまで報告されることもある。

<ロ>

 

<ワ>

 

「石原和三郎」とは?

「石原和三郎(1865-1922年)(いしはらわさぶろう)」は、上野国勢多郡東村花輪(現・群馬県みどり市東町花輪)生まれの日本の作詞家です。

群馬県尋常師範学校(現・群馬大学教育学部)で学び、花輪小学校へ教員として赴任し、後に校長も務めました。

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小学校教員の傍ら、口語体の児童唱歌を提案し、「兎と亀」「浦島太郎」「大黒様」「うさぎとかめ」「はなさかじじい」「金太郎」などの作詞家としても知られています。文言一致の唱歌教育の先駆者のひとりで、「童謡の父」とされています。

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旧花輪小学校には、石原和三郎の歌碑が建てられています。小学校の玄関入口には、ウサギと亀の像もあります。

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「しもつかれ」とは?

「しもつかれ」は、北関東地方(主に栃木県・群馬県・茨城県などの郷土料理で、鮭の頭とおろしでおろした大根とニンジン、油揚げ、大豆、根菜などと酒粕を煮込んだ料理です。

調味料を一切使用せずに、鮭や酒粕の量によって味を調整するのが、一般的な作り方のようです。

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初午の日に作り赤飯とともに稲荷神社に供える行事食で、地域により「しもつかり」「しみつかり」「しみつかれ」「すみつかれ」「すみつかり」とも呼ばれています。

発祥の時期は、はっきりとは明らかになってはいませんが、鎌倉時代の初期ごろからつくられているとされています。

地域によってさまざまな食べ方があり、冷えた状態で食べることも温めて食べることもあります。そのまま食べる事も、米飯にかけて食べることもあります。

「赤餅」とは?

「赤餅」は、赤もろこしの粉でつくる、赤色をした餅のことで、主に茨城県の金砂郷地区で受け継がれる郷土菓子です。いまよりも天候などに左右され米が満足につくれなかった時代のもろこしが収穫できる秋によくつくられていて、お腹をふくらませるための主食代わりや農作業の合間のおやつとして重宝されていましたが、現在では、もろこし粉が希少なためあまり作られることはありません。

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鎌倉時代ごろに、阿弥陀寺中興開基安養上人が、「赤餅」の原料であるもろこしの種を生国である現在の群馬県より坂東市長須の地に持ち帰り伝えられたといわれています。

利根川が大雨による洪水でほとんどの作物が水害により不作になってしまうなか、身の丈が高いもろこしだけは水害を避けられたため、米が現在のようにあまりとれていなかった時代では、もろこしでつくった「赤餅」が食べられるようになったと考えられています。

赤餅の作り方は、もろこしの粉をお湯でよく混ぜ合わせたら、直径5cm、厚さ1cm程度のだんごをつくり、沸騰させたお湯の中に入れて茹でます。赤の発色が良くなっただんごが浮いてきたら、すくい上げ、あんこやきなこなどをまぶしていただきます。

「那須与一」とは?

「那須与一」は、平安時代末期の武将で、下野の国那須野が原(現在の栃木県北部那須地方一帯)に勢力を持った那須資隆の息子として誕生しました。与一は十あまる一、つまり十一男を示す通称であり、「那須与一」は、須資隆の十一男であったと考えられています。

為隆を除く9人の兄達が、皆「平家」に味方し、為隆も後に罪に問われたため、与一が十一男ながら那須氏の家督を相続しました。那須氏二代当主となった後は「那須資隆」と名乗ったと伝えられています。

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奥州平泉にいた「源義経」が、兄の「源頼朝」に加勢するため、1180年(治承4年)に戦勝祈願に「那須温泉神社」を参拝に訪れた際、那須岳で弓の稽古をしていた、兄十郎為隆と与一に源氏方に従軍させる約束を交わしたと云われています。与一は、弓の腕を上げようと修行を積み過ぎた為、左右で腕の長さが変わってしまったと伝えられています。 

1185年(元暦2年)の「屋島の戦い」において、義経と行動を共にした与一は平氏方の軍船に掲げられた扇の的を射落とすなど功績を挙げ、後に丹波・信濃等5か国に荘園を賜りました。

平家に味方していた9人の兄と十朗為隆には那須の各地を分地して与え、それ以降は、那須十氏として本家に仕え、それぞれの地位を築いていきました。

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「木村安兵衛」とは?

「木村安兵衛(1817-1889)」は、明治時代の実業家で、株式会社木村屋總本店の創業者です。次男の木村英三郎とともにあんぱん」の考案者とされています。

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常陸国河内郡田宮(たくう)村(現在の茨城県牛久市田宮町)に生まれました。

新政府の東京府職業授産所(職業訓練所)の事務職として働いていた時に、長崎でオランダ人宅のコックを務めた梅吉と出会い安兵衛はパンというものを知り、つくることになりました。

1869年(明治2年)、妻のわずかな蓄えを元手に東京の芝区日陰(現在の港区新橋駅付近)に、木村屋の前身となる「文英堂」を創業しました。(店の名前は妻の名前である「ぶん」とと息子英三郎の「英」の字からとったもので、その後、店名は「木村屋」と改められました。)

ただし、実際にパン屋としての仕事をしたのは、当時18歳の次男英三郎でした。

店を開いてから、数ヶ月後に起こった火事によって店を焼失してしまいます。焼き残ったのは石で出来た石釜でしたが、これを転機に、一家は再起を図るため銀座尾張町に進出します。

饅頭にあんが入っていたことからヒントを経て、あんと入れるパンを作る事になりました。小豆餡をパン生地でくるみ、発酵に酒種酵母を使用した「あんパン(酒種あんぱん)」を開発しました。 (欧米でパン生地づくりに酵母として使うイースト菌が当時の日本で希少だったこともあり、木村屋では酒饅頭の製法に倣い日本酒酵母を含む酒種(酒母、麹に酵母を繁殖させたもの)を使用していました。)

1874年(明治7年)に販売を開始すると反響を呼び、縁のあった旧幕臣で侍従を務めていた山岡鉄舟の仲介で、1875年(明治8年)4月4日の隅田川花見で明治天皇が向島の旧水戸藩下屋敷訪問の際に、木村屋のあんパンが茶菓子として献上されました。このあんパンは中央に桜の花びらの塩漬けをあしらったもので、天皇陛下夫妻、特に皇后陛下(照憲皇太后)から気に入られ、「引き続き納めるように」という両陛下のお言葉があり、宮中御用達となりました。それ以降、4月4日は「あんぱんの日」となっています。

「大内宿」とは?

「大内宿(おおうちじゅく)」は、福島県南会津郡下郷町大字大内にある江戸時代における会津西街道(下野街道)の「半農半宿」の宿場です。

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1643年(寛永20年)頃に開かれ、盆地内を北北東から南南西に貫く街道に沿って整然とした街並みがつくられました。

明治時代に鉄道開通が開通したことで宿場としての役目を終えましたが、全長約450mの街道の両側に茅葺屋根の民家が立ち並び集落は1981年(昭和56年)に重要伝統的建造物群保存地区に選定され、福島県を代表する観光地の1つとなっています。

村・宿場の景観を継承していくために、住民憲章が制定され、「売らない・貸さない・壊さない」の3原則、景観の保存、伝統的な屋根葺きの技術習得、継承に取り組まれています。

伝統的な茅葺き屋根の材料は「ススキ」で、専門技術を持つ茅手(かやて)と呼ばれる職人を中心に、ほとんどの村の人々が協力し合い屋根の葺き替えを行っています。また、毎年9月1日に茅葺き屋根に一斉放水を行っています。


大内宿半夏まつり


毎年、夏至から数えて11日目の半夏生(はんげしょう)の日の毎年7月2日に「大内宿 半夏(はんげ)まつり」が行われます。

「半夏まつり」は、高倉宮以仁王の霊を祀る「高倉神社」の祭礼で、白装束に身を包んだ男衆らの行列が天狗を先頭に大内宿内を練り歩き、家内安全、五穀豊穣を祈願します。また、半夏まつりの前日には提灯や行灯、ろうそくのほのかな明かりの中、「宵宮祭」も行われます。