よく使われるプログラミング言語

世の中には200を超える種類のプログラミング言語があるといわれていますが、その中でも、よく使われている言語を簡単にまとめておきます。

 

 

【用語説明】


「コンパイル」人間の書いたプログラムコードを、コンピューターが実行可能な機械語に変換すること。
「インタプリンタ」人間の書いたプログラムコードを、逐一機械語に変換しつつ、同時に実行すること。

「C言語」(1972年~)

OSに依存しない仕様で、プログラムの移植性が高い。豊富なデータ型を有し、様々な演算子が使用可能で構造化プログラミングに最適。動作が軽く、少ないリソースで動作する。コンパイル言語。

「C++」(1983年~)

「C言語」の拡張版として設計された言語。オブジェクト指向のコンパイル言語。「C言語」と互換性がある。「C言語」よりサイズが大きいため速度が若干劣るが、他のインタプリタ言語よりは高速に動作する。

「Python」(1991年~)

文法を極力単純化してコードの可読性を高め、読みやすく、少ないコードで書くことができ、プログラマの作業性とコードの信頼性を高めることを重視してデザインされた言語。2019年現在では、人工知能に関する環境が整っているため、ディープラーニングなど人工知能関連の開発に利用されている。インタプリタ言語なのでコンパイルをする必要はないが、バイトコンパイルと呼ばれるコンパイルの方法がある。ライブラリと呼ばれるプログラム開発に必要な機能の集まりが豊富であり、簡単にプログラムを作成することができる。

「Java」(1995年~)

ハードウェア環境に依存せず、あらゆるプラットフォーム上で動かせるプログラムの開発・実行環境の実現を目指して開発された言語。「C++」の構文をベースにしたオブジェクト指向のパラダイムや、ガベージコレクションによる自動メモリ管理などを導入している。

「Java Script」(1995年~)

オブジェクト指向のスクリプト言語で、コンパイルの必要がない。webページ上の「HTML」に埋め込むことができ、webページに様々な機能を付与することが出来る。「Java」とは名前が似ているが、全く異なる言語である。

「PHP」(1995年~)

「Java Script」と同じく「HTML」に埋め込むことのできるスクリプト言語。インターネット上のやり取りは、クライアント側(インターネットを見る側のパソコン)とサーバー側(インターネット上でサービスを提供している側のコンピューター)で行われるが、そのやり取りの際、「Java Script」はクライアントサイトで動作するのですが、「PHP」はサーバー側で動作するといった違いがある。「Java Script」はどのようなコードが実行されたのかを調べることができるが、「PHP」では、クライアント側はスクリプト実行の結果のみ受け取ることになるため、どのような動作が行われたのかを知ることはできない。「Python」には複数の実装が存在し、通常「Python」といえば、作者によってC言語で書かれたバージョン「CPython」を指す。

「Ruby」(1995年~)

日本人が開発したオブジェクト指向のスクリプト言語で、既存言語の良い部分を取り入れたバランスの良い言語。
言語の仕様をプログラマーが変更することが出来、ビックデータの取扱に秀でている。webサイトの開発で力を発揮する言語。

「C#」
(2000年~)

「C++」より開発しやすいよう設計された言語で、Microsoft社のフレームワーク「.NET Framework」の環境用に作られた言語。「C言語」や「C++」より派生した言語だが、両者との互換性はない。「C#」で作られたプログラムは、インタープリタ型でもないが、純粋なコンパイル型でもない中間型ともいえる方法で実行される。
「.NET Framework」上で動作するプログラムのため、「.NET」や互換環境のないコンピューター上では、通常は動作しない。

「Swift」(2014年~)

iOSやOS XといったApple社のOS用の開発言語。「Objective C」という言語を参考に開発された。他言語と比較すると、同じ動作を実行させる際の記述するコードが少なく、実行速度も速い。ただし、環境を作るためにはApple社のMacなどを用意する必要がある。

 

【補足】あのIT大手Googleでは、現在、社内の標準言語(Canonical Languages)として「C/C++」「Java」「JavaScript」「Python」「Go」」「TypeScript」が設定されてとのこと。