「島」とは、「水域に囲まれた陸地」というのが一般的な捉え方で、海洋法に関する国際連合条約(日本は平成8年に批准)では、「島とは、自然に形成された陸地であって、水に囲まれ、満潮時においても水面上にあるものをいう」(第121条「島の制度」)と規定されている。
「島」とは、「大陸」との比較で捉えられる概念でもあり、世界的にみればオーストラリア大陸より小さな陸地を「島」と呼ぶのが一般的である為、日本を構成する陸地はすべて「島」ということになる。日本においては、北海道・本州・四国・九州に沖縄本島を加えた5島をいわゆる「本土」とし、それ以外の小さな島々を「島」とすることが多い。
1987年(昭和62年)海上保安庁は「海上保安の現況」において、北海道・本州・四国・九州を含めた日本の構成島数6,852島と発表していて、その数え方は以下の方法である。
①周囲が0.1km以上のもの。
②何らかの形で本土とつながっている島について、それが橋、防波堤のような細い構造物でつながっている場合は島として扱い、それより幅が広くつながっていて本土と一体化しているようなものは除外。
③埋立地は除外。
「6852」という数字は、現在、総務省統計局の「日本統計年鑑」にも「国土構成島数」として記載されている。ただし、どの島とどの島を足し合わせたかなど、その内訳については詳しくは公表されていない。
〇 海上保安庁出典:1987年公表値
☆ 島の数全国総数 6,848(北海道本島・本州・四国・九州を除く)
(島数) | (%) | ||
---|---|---|---|
1 | 長崎県 | 971 | 14.18 |
2 | 鹿児島県 | 605 | 8.84 |
3 | 北海道 | 508 | 7.42 |
4 | 島根県 | 369 | 5.39 |
5 | 沖縄県 | 363 | 5.30 |
6 | 東京都 | 330 | 4.82 |
7 | 宮城県 | 311 | 4.54 |
8 | 岩手県 | 286 | 4.18 |
9 | 愛媛県 | 268 | 3.91 |
10 | 和歌山県 | 253 | 3.70 |
11 | 山口県 | 248 | 3.62 |
12 | 三重県 | 233 | 3.40 |
13 | 宮崎県 | 179 | 2.61 |
14 | 熊本県 | 178 | 2.60 |
15 | 高知県 | 157 | 2.29 |
16 | 広島県 | 139 | 2.03 |
17 | 青森県 | 114 | 1.66 |
18 | 香川県 | 110 | 1.61 |
19 | 石川県 | 110 | 1.61 |
20 | 兵庫県 | 110 | 1.61 |
21 | 大分県 | 109 | 1.59 |
22 | 静岡県 | 106 | 1.55 |
23 | 千葉県 | 95 | 1.39 |
24 | 新潟県 | 92 | 1.34 |
25 | 徳島県 | 86 | 1.26 |
26 | 岡山県 | 85 | 1.24 |
27 | 福岡県 | 62 | 0.91 |
28 | 福井県 | 58 | 0.85 |
29 | 佐賀県 | 55 | 0.80 |
30 | 京都府 | 49 | 0.72 |
31 | 秋田県 | 47 | 0.69 |
32 | 愛知県 | 41 | 0.60 |
33 | 鳥取県 | 35 | 0.51 |
34 | 山形県 | 29 | 0.42 |
35 | 神奈川県 | 27 | 0.39 |
36 | 福島県 | 13 | 0.19 |
37 | 茨城県 | 7 | 0.10 |
38 | 富山県 | 3 | 0.04 |
-- | (所属不明) | 6 | 0.09 |
「島」の漢字が含まれる都道府県で、島の数が最も多いのは、「鹿児島県」。続いて「島根県」「広島県」「徳島県」の順となり、最も少ないのが「福島県」です。