「白良浜」とは?

「白良浜(しららはま)」は、和歌山県西牟婁郡白浜町の沿岸に位置する90%の珪酸を含む石英の砂からなる延長620mの遠浅の白い砂浜です。白良浜の砂は、波で細かく砕かれた珪砂砂岩(けいせきさがん)でできています。

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明治から大正にかけて、ガラスの原料として白良浜の砂が採掘され大阪に運ばれていましたが、現在では、景観保護のために採掘されていません。

一般的に砂浜では、砂が波でさらわれて徐々に減っていきますが、河川から砂が再び供給されることで砂浜は適正量を保つことができます。しかし白良浜周辺では、観光や宅地などの開発が進んだ結果、砂の供給が減り、昭和の終わり頃からみるみる砂浜が痩せてきました。

浜を回復させるため、白浜町は1982年より冬季間の飛砂を防止するため防風ネットの施工を始め、和歌山県により1989年から砂を投入する「養浜事業」が行われました。

投入する砂には、「オーストラリアのパースの砂漠の砂」が選ばれました。約12年間で14万トンもの砂が継ぎ足されています。

ただ、波の勢いを弱めて砂の流出を防ぐため、石とブロックで海中に堤防が築かれましたが、現在でも砂の流出自体は止まっていません。

2000年7月20日には、アメリカ合衆国ハワイ州オアフ島ホノルル市でワイキキビーチとの「友好姉妹浜(Goodwill Beach City Relationship)」の提携を結ぶ調印式が行われました。調印式は、白浜観光協会長など関係者が見守る中、真鍋清兵衛白浜町長とジェレミー・ハリスホノルル市長との間でかわされました。