「ゆべし」とは、ゆずの皮を上白糖と醤油で甘辛く煮詰めた徳島県の郷土料理で、保存食として食べられてきました。
注意しなければならないのは、柚子の実の中身をくり抜き、中に詰め物をした和菓子の「柚餅子(ゆべし)」とは異なり、「ゆべし」は、柚子の皮を利用した副菜であり、別物ということです。
作り方としては、干したゆずの皮を水でふやかし(生の場合ゆずの皮をむいて千切りにする)、鍋に水と共に入れ煮ます。
沸き上がったら水を変えてさらに煮ます。これを数回繰り返して、上白糖や醤油などの調味料を加えて、ねばりが出るまで弱火で煮れば完成です。