「かしきり」とは?

「かしきり」は、かしの実(あらかしの実、どんぐりともいう)でつくられた豆腐です。高知県山間部では「かし豆腐」とも呼ばれています。

f:id:manten3:20200610195320j:plain

食料難の時代には、山間部などの耕作が向いていない地域では、かしの実と水を使い、調理する重要な食材で、飢饉のときなどの緊急時の食糧としても活用されていました。しかし、昔は高知県で広く食べられていましたが、現在では食べる機会があまり無く、安芸市でしか食べられていない貴重な郷土料理となっています。

〇作り方
あらかしの実を天日干しし外皮を除き、荒く粉砕し、上澄み液が澄むまで水をかえて渋を抜きます。
水と一緒に鍋に火にかけて焦げないようにかき混ぜ、どろりとしたのり状になったら、型に流し込み冷やし、生地が固まらせます。

高知県の郷土調味料「ぬた(葉にんにくや味噌、米酢などを混ぜあわせた調味料)」をつけて完成です。