「霧島神宮」とは?

「霧島神宮(きりしまじんぐう)」は鹿児島県霧島市霧島田口にある神社です。

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建国神話の主人公である「瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)」を主祭神として祀っている霧島神宮は、慶胤(けいいん)上人という僧侶が高千穂峰と火常峰(御鉢)の間の「瀬多尾(せたお)」に社殿を造られたのが始まりとされ、一説には、欽明天皇元年(540年)の創建ともいわれています。

最初の社地である瀬多尾は、火口に近い場所であったため社殿は噴火でたびたび炎上し、788年(延暦7年)の火常峰(御鉢)の噴火で焼失しました。 

その後、10世紀に瀬多尾越(現在の高千穂河原・古宮址)に再興されますがが、ここでも噴火の巻き添えで炎上し、1234年(文暦元年)の火常峰(御鉢)の大噴火により社殿、僧坊等がことごとく焼失したために、霧島市田口の待世に「仮宮」を建てました。

1484年(文明16年)、島津忠昌の命により再興しましたが、社殿はその後も幾度も炎上し、現在の社殿は島津氏第21代当主(第4代薩摩藩主)島津吉貴が、1715年に建立したものです。

坂本龍馬が1866年の寺田屋事件のあと、お龍さんとともに傷を癒しに霧島温泉に行き、霧島神宮を訪れたそうです。これは日本初の新婚旅行とも言われています。

霧島神宮では、現在年間約100もの祭儀が行われています。 また、社殿の前庭には、樹齢は約800年の高さ約37mの巨大な杉の木の御神木があります。