「加茂桐箪笥」とは?

「加茂桐簞笥」は主に新潟県加茂市で生産される伝統的工芸品です。最高級の箪笥とされ、軽くて熱にも強く、湿気にも強いために使い勝手も良く丈夫という性質を持ち、衣類を湿気や害虫から守り水害や火災にも強いという点にあります。

f:id:manten3:20200627235000j:plain

木材の中でも熱伝導率が低い桐は、表面が焦げて炭化しても燃え広がりにくい特性で、タンニン、パウロニン、セサミン等の成分により細菌や害虫を寄せ付けず、湿気に強いため、湿度の高い日本の風土で衣類を収納するのに重宝されてきました。

加茂桐箪笥は、約220年前の江戸時代・天明の頃に家具などを作る指物師(さしものし)である丸屋小右エ門が杉材で箪笥を作ったのが始まりと言われています。

加茂桐箪笥は18世紀の後期から生産され、現在では国内のシェア70%程を占めており、日本一の生産高を誇ります。