【都道府県クイズ】第276回(問題&解説)2020年3月1日

 


解説


今回は、「山形県」に関する問題です。 

「だだちゃ豆」は、山形県庄内地方の特産品で、江戸時代に越後から庄内に伝わった品種を選別育成したものと考えられています。

「だだちゃ」とは庄内地方の方言で「おやじ」「お父さん」を意味します。

江戸時代、献上された枝豆に対して庄内藩の殿様が「この枝豆は、どごのだだちゃの作った豆だや?」と尋ねたことから、それ以来「だだちゃ豆」と呼ぶようになったという説や、家長である「だだちゃ」にまず最初に食べてもらうのが正当であるということから呼ぶようになったという説などの諸説があります。

現在「だだちゃ」は庄内地方の酒田市にある納豆メーカーが商標登録していますが、JA鶴岡が管理権を受託し、ブランドの保護や類似品対策に努めています。

栽培する土地が合わないと風味が落ちてしまうことから、生産地が限られています。収穫期も短く、保存も困難だったため、長らく「幻の豆」と呼ばれていました。近年は輸送技術・速度の向上等により、地元以外でも店舗や通信販売で取り扱われたり、居酒屋などでメニューに並べられたりするようになり、全国的に知られるようになりました。