解説
今回は、「宮崎県」に関する問題です。
「生目神社(いきめじんじゃ)」は、もともとは生目八幡宮という名前でしたが、明治維新の際に名を改めました。古くから「日向の眼の神様」として眼病にご利益があるとされ、信仰されています。
主祭神にホンダワケノミコト(応神天皇)と藤原景清(かげきよ)を祀っており、一説にはこの景清の伝説が生目神社という名前の起源になったとされています。
平家の勇猛な武将であった景清が、敵である源氏に捕まったとき、源氏の総大将・源頼朝にその武勇を惜しまれ宮崎へと赴任を命じられました。しかし、仇である源氏の繁栄を見たくないと、自らの両の眼をえぐって空に放り投げ捨てたという故事にちなんだものとされています。投げ捨てた目が引っ掛かったという「目掛けの松」が境内にあります。
「生目神社大祭」の祭り期間は旧暦の1月15日から3日間で、大祭では、生目神楽が奉納され、参拝客には「亀井山」の地下水をくみ上げた目洗い用の神水が配られます。