解説
今回は、「岩手県」に関する問題です。
「盛岡さんさ踊り」は、岩手県盛岡市にて毎年8月1日から4日にかけて行われる祭りです。藩政時代から盛岡市近郊各地で行われていた伝統的な様々な「さんさ踊り」を統合して、観光イベント化して1978年から開催を継続しているのが現在の「盛岡さんさ踊り」です。
現在では、東北5大祭り(盛岡さんさ踊り。青森ねぶた祭り、秋田竿燈祭り、山形花笠まつり、仙台七夕まつり)のひとつとして認識されています。
「さんさ踊り」の由来は、藩政時代の三ツ石伝説に由来しているといわれています。
その昔、南部盛岡城下に羅刹(らせつ)という鬼が現れ、悪さをして暴れていました。困り果てた里人たちは、三ツ石神社の神様に悪鬼の退治を祈願しました。
その願いを聞き入れた神様は悪鬼をとらえ、二度と悪さをしないよう誓いの証として、境内の大きな三ツ石に鬼の手形を押させました。(岩に手形…これが"岩手"の名の由来だとも言われています。)
鬼の退散を喜んだ里人たちが、三ツ石のまわりを「さんささんさ」と踊ったのが"さんさ踊り"の始まりだと言われています。
2014年には「和太鼓同時演奏の世界記録」としてギネス認定されています。
盛岡さんさ踊り30周年を記念し、2007年6月10日盛岡競馬場オーロパークにて記録会を行われ、ギネス世界記録の「Largest Japanese Drum Ensemble」(最も多い数の和太鼓の演奏)の挑戦において、記録申請人数は2,571名。2007年6月10日午後7時15分に世界記録を達成し、ギネス・ワールド・レコーズ社から正式に認定されました。
この記録は2011年の熊本市が開催したイベントでの2,778人の記録に抜かれたが、盛岡さんさ踊りが2014年6月29日に岩手県営運動公園陸上競技場で3,437人の記録を打ち立て、再度ギネス・ワールド・レコーズ社から「Largest Japanese Drum Ensemble」に認定されました。