解説
今回は、「滋賀県」に関する問題です。
「多賀大社(たがたいしゃ)」は、滋賀県犬上郡多賀町多賀にある神社で、「伊邪那岐命(イザナギ)」「伊邪那美命(イザナミ)」の2柱を祀り、古くから「お多賀さん」として親しまれています。
日本最古の書物「古事記」によると、この二柱の大神は神代の昔に、初めて夫婦の道を始められ、日本の国土、続いて天照大神をはじめとする八百万(やおよろず)の神々をお産みになられたとなっています。
生命(いのち)の親神様であることから、古く「延命長寿・縁結び・厄除け」の神様として信仰を集め、鎌倉時代から江戸時代にかけては、武家や民衆にも信仰が広まり、多賀大社の分祀社は全国239社を数えます。
お守りとしてしゃもじを授ける「お多賀杓子(おたがじゃくし)」という慣わしがありますが、これは「お玉杓子」や「オタマジャクシ」の名の由来とされています。