「大内宿」とは?

「大内宿(おおうちじゅく)」は、福島県南会津郡下郷町大字大内にある江戸時代における会津西街道(下野街道)の「半農半宿」の宿場です。

f:id:manten3:20200422232159j:plain

1643年(寛永20年)頃に開かれ、盆地内を北北東から南南西に貫く街道に沿って整然とした街並みがつくられました。

明治時代に鉄道開通が開通したことで宿場としての役目を終えましたが、全長約450mの街道の両側に茅葺屋根の民家が立ち並び集落は1981年(昭和56年)に重要伝統的建造物群保存地区に選定され、福島県を代表する観光地の1つとなっています。

村・宿場の景観を継承していくために、住民憲章が制定され、「売らない・貸さない・壊さない」の3原則、景観の保存、伝統的な屋根葺きの技術習得、継承に取り組まれています。

伝統的な茅葺き屋根の材料は「ススキ」で、専門技術を持つ茅手(かやて)と呼ばれる職人を中心に、ほとんどの村の人々が協力し合い屋根の葺き替えを行っています。また、毎年9月1日に茅葺き屋根に一斉放水を行っています。


大内宿半夏まつり


毎年、夏至から数えて11日目の半夏生(はんげしょう)の日の毎年7月2日に「大内宿 半夏(はんげ)まつり」が行われます。

「半夏まつり」は、高倉宮以仁王の霊を祀る「高倉神社」の祭礼で、白装束に身を包んだ男衆らの行列が天狗を先頭に大内宿内を練り歩き、家内安全、五穀豊穣を祈願します。また、半夏まつりの前日には提灯や行灯、ろうそくのほのかな明かりの中、「宵宮祭」も行われます。