英政府環太平洋経済連携協定(TPP)への参加を2月1日に正式に申請
英国はすでに水面下で個別に加盟国への接触を重ねており、現加盟11カ国はおおむね歓迎。
ただ関税やルールなどの交渉は「数カ月レベルでは終わらない」(日英通商筋)との見方が強く、加盟までの交渉は長引く可能性もある。
英政府は自らの加盟で世界の13%の規模だったTPP加盟国の国内総生産(GDP)比率は16%を超える。
英国は2020年1月末に欧州連合(EU)を離脱。
日英間では2国間の経済連携協定(EPA)が1月1日に発効。
TPPは当初、米国も含めた12カ国で15年10月に大筋合意。
だが米国が離脱を宣言したため、現加盟11カ国で2018年末に発効。
現在は中国や韓国、タイなども参加を検討。
「培養肉」シンガポール世界初の承認
持続可能な食料調達手段として、動物から取り出した細胞を増殖させた「培養肉」や、大豆など植物に由来する「代替肉」など次世代の食用肉に注目。
培養肉は動物の可食部の細胞をラボなどで糖分、アミノ酸、ミネラルなどを含む培養液で組織培養したもの。
現時点で市場に投入されたのが明らかなのは、イート・ジャストの一例のみ。
シンガポールでいち早く市場投入が実現したのは人類が食べたことのないものを食料として市場に供給する際、安全性確保の観点からノーベルフード(新食品)として事前審査して承認する制度があるため。
欧州にも同様の制度があり、承認を受けずに販売すると罰金などの対象。
昆虫由来の食品、紫外線処理された牛乳などが新食品として認められた例がある。
日本ではこうした食品に対する事前承認制度はなく、まだ情報収集の段階。