気になったニュース覚え書き(2021年2月15日)

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シンプルな構成やざらついた音が特徴の「ローファイ・ヒップホップ」が若者の間で注目

大手企業が有名プロデューサーや演奏家を雇い、高級機材で録音した音楽は、高い再現性・忠実性などを意味する「high-fidelity(ハイフィディリティー)」と呼ぶのに対し「ローファイ」とは、個人アーティストが自宅など音響設備が不十分な環境でつくった音楽を指す。

多額の予算を投じる大手音楽会社とは対照的に、個人が自宅でコストをかけずに制作し、単純な曲調からのBGMで、デジタル時代にカセットテープでの発売が増えるなど独自の発展。

制作環境の制約から複数の楽器の音色を重ね合わせて重厚な音にしたり、音質をクリアにするのは難しく、レコードやカセットで再生したようなざらついた音となり、周囲の雑音が入りこむことも多い逆境を逆手にとり、わざと雨や街の音、会話などを混ぜる。

1960年代にフォークソングやロックなどから発展し、90年代以降はヒップホップでも広がった。広く認知されるようになったのは2010年代に入ってから。個人や小さな音楽会社がユーチューブやスポティファイのような配信サービスに曲をアップロードし始めた。

シンプルな曲調がBGMのように聞き流すのに適しており、肩肘張らない「チル(chill、くつろぎ)」な音楽として注目を集める。

楽器大手のローランドが開発したスマートフォンやパソコンで簡単に楽曲を制作できるソフト「ゼンビーツ」。その利用者は20年4~7月にかけて2.5倍に増えた。

2020年には大手レーベルも参入し、エイベックスは「兼元珈琲店」、ソニー・ミュージックエンタテインメントは「トーキョー・ロスト・トラックス・サクラチル」というプレイリストを立ち上げ。

ネット配信の増加と同時にカセットテープでのリリースが増えているのもローファイの特徴。