「地獄谷野猿公苑」とは?

「地獄谷野猿公苑(じごくだにやえんこうえん)」は、長野県下高井郡山ノ内町の地獄谷温泉にある野性のニホンザルの生態の観察が出来る野猿公園で、冬場に温泉にサルが浸かる景色がみられる公園です。

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戦後の林業により、サルが食料にしていた奥山の木々が切り倒され、サルは生息地を無くし山から下りて来るようになり、リンゴ畑が被害を受けた為、サルが有害獣と認められ射殺許可が出たところ、初代の苑長となる原荘悟が、餌が足りれば畑の被害はないとの発想から、サルの駆除に反対し行動を起こし、3年がかりで警戒心の強いサルの群れを手なずけ、地獄谷野猿公苑を開園するに至りました。

1964年(昭和39年)の開園当初からの「猿と人間の共生を観光客に見せること」を徹底し野生のニホンザルの生態を間近で観察できる野猿公園と国際的に知られ、観光地として有名になりました。

開苑当時に、好奇心旺盛な仔ザルが付近の旅館の人間用露天風呂に入浴したのを大人のサルが真似をしたのが始まりで露天風呂に入るようになったといわれていて、後に衛生面から「猿専用の露天風呂」が整備されました。