【都道府県クイズ】第273回(問題&解説)2020年2月27日

 


解説


今回は、「大阪府」に関する問題です。 

「十人両替」は、江戸時代の大阪において、仲間の取締り、幕府の公金の出納や諸大名の資金融通、米の買上げ、金銀相場の決定などを行うために、本両替屋仲間の中から選ばれた原則として10名の大両替屋(両替商)である。

1670年(寛文10年)に制度化された際には、

①天王寺屋作兵衛

②天王寺屋五兵衛

③誉田屋弥右衛門

④新屋杢左衛門

⑤鴻池屋喜右衛門

⑥和泉屋平兵衛

⑦新屋九朗右衛門

⑧鎰屋六兵衛

⑨助松屋理兵衛

⑩坂本屋庄三郎

が、選任されました。人数は必ずしも10人いたわけではなく、1753年(宝暦3年)には、7名、1843年(天保14年)には、5名というように、変動し、役職は必ずしも世襲されてはいませんでした。

業務は、江戸後期には多様化し、新旧貨幣の引替、金銀市場の調整なども加わりました。

十人両替は、帯刀を許され、町年寄免除や家役減免の優遇措置を受けていたとされています。