「クサギナのかけ飯」は、岡山県吉備中央町の郷土料理です。クサギナとは、山野に自生しているクサギの若芽をとって乾燥させたものです。
「くさぎな」というのは漢字で表すと「臭木菜」と書くように非常ににおいが強く、道を歩いていてもクサギのあることが分かる程だそうです。
料理に使用するクサギナは、下処理として、茹でた後に日向で水にさらし、アクが出たら水を取り替えて、水がきれいになるまで水にさらし続け、その後天日でよく乾燥させるという面倒すぎる工程をおこなわなければなりません。
クサギナの美味しい食べ方は、かけ飯。水でゆっくり戻したクサギナは、小さく切って多目の油で炒め、鶏肉、ごぼう、人参、椎茸などの炒めたものと共に下味をつけてご飯にのせ、別に鶏のガラでとったすまし汁とさらしネギをかけて食べます。