「具志堅宗精」とは?

「具志堅宗精(ぐしけんそうせい)」(1896 - 1979年)は、戦前は、警察官、戦後は、政治家、実業家で、オリオンビールの創業者です。

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那覇警察署長時代の1945年6月に、沖縄戦で沖縄本島に上陸してきた米軍に警察署を包囲されると、具志堅は部下を投降させて自分は自決しようとし、持っていた拳銃の引金を引いたが不発に終わり、部下とともに投降して捕虜になったそうです。

戦後は、警察官を退官し、宮古民政府知事(宮古支庁長)(アメリカ軍占領下の宮古諸島における行政機構)に就任しました。 

知事退任後、1950年に具志堅醤油合名会社(現・株式会社赤マルソウ)を設立し、1957年には沖縄ビール株式会社(現・オリオンビール株式会社)を創業しました。

オリオンビール株式会社は、沖縄県に本拠を置く日本の大手ビールメーカーで、全国シェアは、0.9%ながら、沖縄県では最大のシェアを誇り、本土復帰直前の最盛期には県内市場の8~9割シェアをもっていました。現在でも5割を超すシェアをもつとされることから、「沖縄県民ビール」として定着しています。